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福岡で注文住宅を建てていただいたオーナー様が、この度、佐賀県初のパッシブハウス申請予定物件の完成見学会にご来場され、その後に感想をお客様の声としていただきましたので、ご紹介いたします。

オーナー様の声
オーナー様の声

1.ご来場いただいたY様住宅の性能

スーパーウォール工法

断熱性能UA値0.25W/㎡K 国の断熱等級が最高の7・HEAT20 G3基準超え

気密性能(隙間相当面積)C値0.29cm²/m²

スーパーウォール工法、断熱35年無結露保証

耐震等級3・長期優良住宅認定・防蟻10年保証・ZEH

玄関ドア:グランデル

サッシ:樹脂窓LWトリプルガラス(リクシル)

24時間換気システム:第一種熱交換型換気

福岡 自然素材住宅
福岡 オーナー様の自然素材住宅 等級7

2.オーナー様の声

私は夫の勧めで馬渡ホームを検討し、福岡で馬渡ホームのG3(断熱等級7)の家を建てていただきました。今回は佐賀県武雄市の馬渡ホームで初のパッシブハウス申請予定物件の完成見学会があると伺い、我が家(G3の家)とパッシブハウス申請レベルの性能の違いが気になり、参加させていただくことにしました。感想がたくさんあって、まとまりがなくなりそうなので、項目ごとに感想を書きたいと思います。

 

3.西面に窓が一つもないパッシブデザイン外観について

外観について我が家との違いは、見学させていただいた佐賀パッシブハウス申請予定物件の家は西面が玄関になっていますが、その西面に窓が一つもないことでした。我が家は西面1階のキッチンと2階の寝室に明り取り程度の窓がありますが、あえて窓を設けていないとの説明を受けて、暗くならないのかな?と疑問に思いました。理由を伺うと、窓による熱損失を最小限にするために、余計な窓は設けずに南面の日射取得量を最大限活かしているとのことでした。実際に南面の採光で十分明るく、南面の窓ガラスもあえて日射熱を取り込めるものにしてあるそうです。冬は日射取得による日光の温かさを利用し、夏は外付けブラインドで熱を遮断する自然の力を最大限生かせる仕組み(パッシブデザイン)になっているようです。窓も我が家で使っている窓とは違い、ドイツパッシブハウス研究所認証のYKK窓で、さらに気密性を高めていました。

佐賀パッシブハウス申請予定物件
西側入り口の土地・佐賀パッシブハウス申請予定物件

4.一階を広く、家事動線を考えた機能的な間取り

我が家は1階が16坪程度で、一般的な大きさですが、今回のお宅は1階が19坪と比較的大きく、シューズインクロークや回遊動線など、各部屋は小さいながらも利便性を重視した間取りになっていると感じました。また、佐賀パッシブハウス申請予定物件の2階は、最小限の寝室、子供部屋を3部屋設けるのみで31坪程度とコンパクトにまとまっていました。今回のパッシブハウス申請予定物件を見て、我が家では採用できなかった間取りの羨ましい点をいくつか挙げたいと思います。

  • 1帖ほどですが、大きめのパントリーがキッチン横にあり、使いやすそうでした。
  • おそらく2帖ほどのシューズインクロークがありました。我が家では家の大きさで諦めた部分です…。
  • 玄関ホールに造作の飾り棚がありました。社長の自作と伺いましたが、間接照明や装飾が素敵で、味のある仕上がりでした。
  • ミーレの大型食洗器、最近採用できるようになったそうです。金額が許せば採用してみたかったです。

佐賀パッシブハウス申請予定物件も我が家と同様、馬渡ホームオリジナルの電動物干しを採用してありました。これ以上にないくらい便利ですので、馬渡ホームで建てる際はぜひ採用してほしいです!

佐賀パッシブハウス新背予定物件1階
佐賀パッシブハウス新背予定物件1階

5.木造住宅としての住宅性能・機能面

我が家との違いを一番感じたのは、性能・機能面です。G3の家も他の建築会社の家と比較したときに、比べ物にならないくらい高性能な家だと自負していますが、それよりもさらに高性能、2段階上の家だそうです!一番の特徴が日本ここが初設置のゼンダー社の熱交換型換気システムCA-L925です。我が家はマーベックス社の澄家(第1種熱交換型換気システム)で家内外の空気を撹拌して室温に近い空気や湿度交換を行い、快適になりやすい仕組みですが、佐賀パッシブハウス申請予定物件は、全体の機能が向上しています。ドイツパッシブハウス研究所の認証の換気システムであることが、すでに違うのです。また、このゼンダーは、バイパス機能を搭載しており、自動的に給気を抑え、室内循環のみに切り替えられるのだとか・・・より良い快適の追及があることを知って驚きました。計算上、3帖ほどのエアコン1台で快適な温度が保てるらしく…。ちなみに我が家では14帖のエアコンが必要ですので、ほぼ同じ家の大きさでこれほど差があるのは衝撃的でした。2段階性能差があるのも納得です。

特に小屋裏の湿度は、我が家ではモワッと感じることがときどきありますが、佐賀パッシブハウス申請予定物件の家は、湿度をほとんど感じないのが体感で分かるほどです。また、通常1回ほどしか行わない気密測定(家全体の隙間を測る試験)を12回行い(加圧・減圧)C値が0.1となっているのでパッシブハウスというものは高気密、高断熱がとてもシビアに担保できているのだと思います。

ゼンダー社ロゴ
ゼンダー社ロゴ
ゼンダー社の熱交換型換気システムCA-L925
ゼンダー社の熱交換型換気システムCA-L925

6.感想

 佐賀パッシブハウス申請予定物件は、中に入ったときに空気の気持ちよさを感じ、それが家のどこに移動してもずっと続いていました。換気システムや気密性・断熱性等の話も、住んでいても専門的なことはまだ分からない私にもよく分かるように説明してくださり、G3の家とパッシブハウスの違いを理解することができました。

2年前、私が家を建てるとなった時に馬渡ホームを含め、あらゆるハウスメーカーの比較を行いましたが、断熱材はそこそこのものを使っていても気密測定は1棟、1棟行なっていなかったり、ハウスメーカー担当から大体C=0.5くらいですと話があったりと、まともに気密測定を行なっていないハウスメーカーがほとんどでした。

その中、日本の住宅性能が劣っていることや、断熱や気密の重要性に気づかせてくださったのが馬渡ホームでした。当時、馬渡ホームが標準としているG3の家がとてもすごいことだと思っておりましが、当時からまだ上を目指すとの社長の言葉通り、パッシブハウスの暮らしは快適な空間を保ちながら環境やお財布にも優しい家になっていると思います。良いものをさらに良くしていこうとする馬渡ホームの姿がかっこいいなと感じました。これからもパッシブハウスの家の完成見学会があったらぜひ参加したいです!

気密測定 加圧
気密測定 加圧
気密測定 減圧
気密測定 減圧

7.馬渡ホームからの返答

この度は、佐賀県初のパッシブハウス申請予定物件の完成見学会にご来場いただき、誠にありがとうございました。また、貴重なご感想をお寄せいただき、心より感謝申し上げます。

7-1ご来場の感謝

Y様が当社の家づくりに興味を持っていただき、そして実際にご自身の目でパッシブハウスの性能をご確認いただけたこと、大変嬉しく思っております。馬渡ホームでは、お客様一人ひとりの声を大切にし、それをもとにより良い住宅づくりを目指しています。

7-2 パッシブデザインの外観について

西面に窓がないパッシブデザインについて、ご理解いただきありがとうございます。南面の日射取得を最大限に活かすことで、自然の力を利用した快適な住環境を提供することが可能です。これにより、冬は暖かく、夏は涼しい環境を向上させ、気持ち良い空間を実現しています。YKKの窓やドイツパッシブハウス研究所認証の製品を取り入れることで、さらなる気密性と断熱性を高めています。

7-3間取りの工夫について

1階の広さや家事動線、パントリーやシューズインクロークなど、具体的な利便性についてのご指摘、大変参考になります。馬渡ホームでは、お客様の生活スタイルに合わせた機能的な間取りを提案しています。Y様のご意見を今後の住宅設計に活かしてまいります。

7-4住宅性能・機能面について

ゼンダー社の熱交換型換気システムCA-L925について、ご関心を持っていただきありがとうございます。このシステムは、快適な室内環境を維持するために重要な役割を果たしています。高気密・高断熱の住宅性能をパッシブハウス基準へ追求することで、少ないエネルギーで快適な温度を保つことができる点をご理解いただけたこと、大変嬉しく思います。

7-5全体の感想

最後に、馬渡ホームを選んでいただいた理由や、今後も見学会に参加したいというお言葉に感謝いたします。Y様のお住まいが快適であることをお聞きし、私たちの家づくりが少しでもお役に立てていることを実感しました。今後もさらに良い住まいを提供できるよう、技術の向上に努めてまいります。これからも馬渡ホームをよろしくお願いいたします。何かご質問やご要望がございましたら、いつでもお気軽にご連絡ください。